異性果糖って何でしょう?

2016.06.11 Saturday

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    暑くなってくると、欲しくなるのがスポーツドリンクや清涼飲料水です。その中に入っている異性化糖について今回は考えてみたいと思います。異性化糖=高フルクトース・コーンシロップ(以下、異性化糖)については別名の方が皆様はよく目にされることが多いと思います。別名は「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」です。他にも「果糖」「異性化液糖」「高果糖液糖」と書いてある場合も異性化糖のことです。砂糖やアスパルテーム、スクラロースなどの人工甘味料が体に悪いことはよく知られていますが、「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」とフルーティーな名前が書いてあるとそれほど体には悪くないと思ってしまいます。一応は天然甘味料という事になっていますが色々と問題があるんですよ。アメリカでは異性化糖の使用禁止運動が活発ですが、相変わらず日本ではそう言った現状を知らされることもなく、どんどん使用されています。日本人は知らされないことが多く、お店で販売しているのだから大丈夫だろうと考える人があまりにも多いですね。

    ●プリンストン大学の研究からアメリカで禁止運動に発展

     最近の研究で、異性化糖が、肥満や高血圧、糖尿病などの原因と分かり、大問題となっています。米国プリンストン大学の研究者たちは、動物実験で、グラニュー糖を摂取したマウスより同量のコーンシロップ を摂取したマウスの方が、顕著な体重増加を認めたと報告しています。その他、多くの研究者たちが動物実験やヒトの研究から、肥満、糖尿病、インスリン抵抗性、メタボリック症候群など、異性化糖の健康への害を報告しています。

    ●どうやって作られているの

     主にとうもろこしでんぷんのコーンスターチが原料で、まずでんぷん液を酵素でブドウ糖液に分解してそこから別の酵素で果糖液に変化させてそのブドウ糖と果糖を配合させて、甘みが強いシロップを作ります。価格も安いので前述の清涼飲料水やスポーツドリンクを始め、お菓子から調味料まで幅広く使われています。子どもの糖尿病の原因にもなっています。

    ●特殊な吸収経路

     異性化糖は、同じ糖でも、体の中では、ブドウ糖と違い、特殊な代謝経路をたどります。私たちが普通、お米を食べると、ブドウ糖に分解されて、小腸から吸収され、全身の細胞に行き渡り、エネルギーとなります。ところが、なんと、異性化糖は、いきなり血液中に入り込み、消費されない糖の全ては、肝臓で代謝されます。実際は、ほとんどが脂肪となって、そのまま肝臓に貯蔵されます。つまり、糖尿病はもちろんのこと、脂肪肝の原因にもなるんですね。異性化糖は小腸を経由しないのでいきなり血中に流れます。そのため小腸を経由した「自然なエネルギー変換」が起きません。結果として、急激に血糖値が上がる現象を引き起こします。これが「ペットボトル症候群」の正体であり、糖尿病を引き起こす原因なんですね。 

    ●驚くべき量が入っている

     ベストセラー「食品の裏側」の著者、安部司さんによると500mlのペットボトル中、なんと10%以上も異性化糖(コーンシロップ)だという事です。驚きですね。酸味料等が入っているから、甘さを感じにくいんだそうです。これほどの量が入っていれば、間違いなく血糖値は急上昇です。缶コーヒーや缶紅茶には異性化糖ではなく砂糖が入ってる場合が多いですが、これは異性化糖が熱に弱いからなんです。反対にコーンシロップは冷やすと甘味が強く感じられるようになりますので、清涼飲料によく使われるんですね。ちなみに子どもの肥満が深刻な米国では、学校の自動販売機から高カロリーの清涼飲料水は撤去されました。(大西睦子ハーバード大学リサーチフェロー)

    ●ほかにも問題点が大きく分けて3つ

    ^篥岨卅抜垢┘魁璽鵑ら作られていること

     ご存知の通り、遺伝子組み換えコーンは大変危険です。キングコーンという遺伝子組み換え品種コーンは、そのまま食べても全く美味しくないのですが、加工用として作られ、改良された種子と無償供与された肥料により通常の5倍の収穫量が見込めます。除草剤に強くなるように遺伝子組み換えされていますので、基本的に除草剤(農薬)をたくさん使って栽培されています。また害虫が食べると死ぬように遺伝子組み換えされています。安全だと思いますか? 

    中毒性があること

     異性化糖には中毒性があります。飲まないように食べないようにと思っても、異性化糖に中毒性があれば、やめるのは難しいですね。

    O群淑質AGE(最終糖化産物)をブドウ糖の10倍つくる。シミ、シワ、老化の原因にも

     人間の老化の進行に深く関わっている物質があるのではないか、と長年研究されて、最近、その物質がAGE(最終糖化産物)だと言われるようになりました。血糖値が急激に上がると、「糖化作用」が起こります。これは糖が体のたんぱく質と結びついて炎症を起こす現象と言われます。糖化作用が血管で起こると血管はボロボロになっていくことは、糖尿病の症状として有名ですが、病的に高血糖ではなくても、日常的に血糖値が急激に上がるものばかり食べていることでも、全身に炎症反応が起きやすく、活性酸素が発生してこれが組織を傷つけて老化を促進すると言われています。この現象が肌のたんぱく質で起こると、コラーゲンは弾力を失ってシワを発生させ、シミの元になるリポフスチンを作るんだそうです。

     急激に血糖値が上がると、そのあとはインスリンがスパイクして低血糖。いつも体がだるく、キレやすいというような人の症状は案外ドリンクが原因であることも多いそうです。

     健康のために、ウォーキングしてのどが渇いたからスポーツドリンクをごくごく飲むというのはほとんどコントの世界ですね。



    参照:「食品の裏側」安倍司著、「心の病と低血糖症―危ない!砂糖のとりすぎと米ばなれ」大沢博著、アンチエイジングの鬼ブログ

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