太陽油脂(株)の長谷川さんのお話を聞いてきました

2016.12.10 Saturday

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    JUGEMテーマ:*暮らしの知恵*

    先月に引き続き、今月も石けんのお話です。石けんの開発・研究・普及に取り組んでおられる太陽油脂(株)の長谷川さんのお話を聞いてきました。小学校などでも講師を長年されていることもあり、非常に分かりやすくポイントを抑えた講義で、ずっと聞いていても全く飽きませんでした。面白かったお話をまとめてみました。

    ●豊洲市場の裏話

    TVや新聞でも連日報道されている豊洲市場の問題。中でも特に問題となっている有毒物質はベンゼンとシアン化合物です。なぜそのような毒物が検出されるのかというと、元々東京ガス工場跡地なので、製造後に土地に残ってしまったもの、そしてもう一つが驚くべきことでした。実は盛り土に運び込まれた土は、元々戦争中、毒ガスを製造していた旧陸軍技術研究所跡地の土なのです。旧陸軍技術研究所跡地からダンプカー1006台分の土を運び込んだそうです。有害物質が出てくるのは当然ですね。でもベンゼンもシアン化合物も意外と私たちの身近で使われているんですよ。

     

    ●叩くと香る柔軟剤は超危険

    シアン化合物で一番有名なのが青酸カリ。経口致死量は成人の場合150〜300mg/人ですからペットボトル1本で人が死んでしまうほどの毒性を持っています。最近の柔軟剤で叩くと香るのは、香りをカプセルに閉じ込めているから。このカプセルに使われているのがイソシアネートと呼ばれるシアン化合物だそうです。その為、香りを吸って気分が悪くなったりする方が増えているそうです。この香り本当に必要でしょうか?

     

    ●除菌スプレーの除菌成分とは?

    ファ〇リーズなどの除菌スプレーの除菌成分を調べてみると、除菌成分(有機系)と書いてあります。除菌成分のQuat(クウォット)とは第4級アンモニウム塩のことで、それに含まれる塩化ベンザルコニウムはPRTR法で第1種有害化学物質のヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリドより毒性が強いものです。ちなみに有機と書いてあると良さそうと思いますがこれはオーガニックのことではありません。科学用語で単に炭素を含む成分であることを示すだけです。また汚れ自体を取るわけではないので雑菌はまた繁殖してしまいます。

     

    ●合成洗剤にもベンゼンが

    合成洗剤の原料には、親油基には長鎖状のアルキル基か、これにベンゼン環が加わったものを使います。ベンゼン環から分解生成される物質も不安とされる原因をつくっています。ベンゼンはPRTR法で第1種有害化学物質です。

     

    ●薬用せっけんは全く無意味

    9月2日、米食品医薬品局(FDA)が19種類の殺菌剤を含有する石鹸などの販売を禁止すると発表しました。これらの殺菌剤を含む石鹸は、通常の石鹸と比べて優れた殺菌効果があるとはいえず、かえって免疫系に悪影響を及ぼすおそれがあると警鐘を鳴らしています。含有成分のトリクロカルバン、トリクロサンが感染症の危険増加・耐性菌の増殖・環境汚染など、かえって悪い効果の方が高くなってしまうという研究結果がいくつも発表されています。欧州ではトリクロサンを含む製品の販売禁止も始まっています。わざわざ高いものを買わなくても普通の石けんで十分なのです。

     

    ●医薬部外品に注意

    上記の薬用石鹸や薬用化粧品は、医薬部外品に該当します。医薬部外品は「有効成分」を記載することができます。ただし、全成分表示ではなく、「イメージのいい物だけを書く、また都合の悪いものは書かなくてもいい」といういい加減な表示が許されています。医薬部外品と書いてあるものは特に注意が必要ですね。

     

    ●期待されるPRTR法

    PRTR法をご存知でしょうか?有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組みを定めた法律です。国連が中心となって制定されました。 対象としてリストアップされた化学物質を製造したり使用したりしている事業者は、環境中に排出した量と、廃棄物や下水として事業所の外へ移動させた量とを自ら把握し、行政機関に年に1回届け出ます。
      行政機関は、そのデータを整理し集計し、また、家庭や農地、自動車などから排出されている対象化学物質の量を推計して、2つのデータを併せて公表します。
      PRTRによって、毎年どんな化学物質が、どの発生源から、どれだけ排出されているかを知ることができるようになります。
      諸外国でも導入が進んでおり、日本では1999(平成11)年、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(化管法)により制度化されました。 PRTRの重要性が国際的に広く認められるきっかけになったのは、1992(平成4)年にリオデジャネイロで開かれた国連環境開発会議(地球サミット)です。
      ここで採択された、持続可能な開発のための行動計画である「アジェンダ21」では、「化学物質のリスクについて広く認識することが化学物質の安全性の確保に欠かせない」という立場に立って、PRTRを「情報の伝達・交換を通じた化学物質の管理」あるいは「化学物質のライフサイクル全体を考慮に入れたリスク削減の手法」と位置づけ、政府は国際機関や産業界と協力してこのようなシステムを充実すべきである、としています。詳しく知りたい方は、環境省に問い合わせるとPRTR法のガイドブックをもらえます(無料、送料のみ負担)。ご興味のある方は取り寄せてみては?

     

    酸素系漂白剤の威力にビックリ


    こんなに汚れてどうしようもない急須に、酸素系漂白剤と熱湯を注ぐと・・・

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    泡がぶくぶくと出てきます。10分ほど置いておくと・・・

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    どうです!ピッカピカに