よく噛むことの重要性、ご存知ですか?

2017.12.08 Friday

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    忘年会シーズンで暴飲暴食になりがちな12月、忙しくてゆっくり食事の時間を取れない12月だからこそ咀嚼(そしゃく)の大切さをお伝えしたいと思います。現代人は、柔らかさや滑らかさを嗜好として求めがちで、噛みごたえのある食事をする機会が少なくなっていると言われていますが、実は咀嚼(そしゃく)が人体にもたらすメリットは沢山あります。咀嚼をすると唾液が出ますが、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素がでんぷんの分解を助け、消化器官の負担を少なくすることや、脳への血流量が増え、記憶力・学習能力が向上すること、また口内環境の健全化などが、知られるところです。平均寿命と健康寿命に開きがあると言われる現代社会。健やかなエイジングのためには、健康な歯を保ち、噛みごたえを重視した食生活を意識することが大切ですね。健康な歯で食べ物をしっかり噛むことは、全身の健康維持に大きな効果があります。お金もかからないので「よく噛んで食べる」健康効果を見直してみましょう。  

     

    /べ物の消化・吸収・解毒によい

     消化酵素のアミラーゼを含む唾液の分泌を促し、胃腸での食べ物の消化吸収を促進。また、よく噛まないと、消化器官・解毒器官に余分な負担がかかり、消化不良を起こすことも。唾液は一番最初の消化液、解毒液なんですね。

    △爐兄・歯周病予防

     唾液の分泌がよくなり、唾液に含まれる免疫物質が細菌を減少させるため、口腔内の清潔が保たれ、むし歯や歯周病の予防につながる。

    がんや老化を予防する

     唾液に含まれるペルオキシターゼというたんぱく質には、発がん性物質の発がん作用を抑える働きがあり、ペルオキシターゼには、老化現象など、身体に悪影響を与える活性酸素を抑制する働きもあるので、よく噛むことは老化防止にも。唾液に含まれる「パロチン」というホルモンが筋肉や骨の発達を促進するほか、白内障の進行を遅らせる効果があるとされています。また、唾液には成長因子である「IGF-1」という成分も含まれており、健康の維持や老化防止に役立つといわれています。

    で召鮖彪磧活性化する

     おいしい・まずい、固い・軟らかい、熱い・冷たいなどと感じたり、噛むという作業により、頭部の骨や筋肉が動き、血液の循環がよくなることで脳神経が刺激され、脳の働きが活発に。

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     早食いをせず、ゆったりと時間をかけて楽しく食事をするということは、緊張をほぐし精神を安定させ、ストレス解消に。また、食事に時間をかけることにより、満腹感が得られ、食べ過ぎによる肥満防止の効果も。時間をかけて食事すると、血糖値が高まり、満腹中枢を刺激します。その結果、過食・肥満を予防します。脳軟化症などの患者さんが絶えず食べたがるのは、満腹中枢が機能しないためです。

    Χいあごをつくる

     固い物をよく噛んで食べると、上下のあごの骨や顔の筋肉が発達し、丈夫なあごを作ります。あごが充分に発達していないと歯並びが悪くなり、運動能力が低下するなど、いろいろと健康を害する問題が生じます。

    Ъ造枠容にもいいかも

    さらに顔面にある筋肉の約70%は口腔周囲に存在し、これを鍛えることで顔の「しわ」や「たるみ」などを改善できる可能性も。

    大切な咀嚼。でも現代人は、食事にかける時間が減ってしまったこと、軟らかい食べ物を好むようになったことなどから、噛む回数が激減しています。 女王・卑弥呼の時代(弥生時代)の人びとは、1回の食事に約4000回も噛んでいたといいます。それが江戸時代には半分以下になり、戦前までは大差なかったのですが、戦後50年間でさらに大幅に減少、現代人が1回の食事で噛む回数は、約600回といわれています。 その結果、しっかりよく噛むことを忘れた現代人は、医療の発達のおかげで「長生きにはなったが不健康な人も数多くいる」という、あまり喜べない状況になってしまったようです。学校食事研究会では、噛むことの大切さを知ってもらうために、「卑弥呼の歯がいーぜ」という標語をつくっています。よく噛んで健康で新年を迎えましょう。

     

    ひ  肥満を防止する

    み  味覚を発達させる

    こ  言葉の発音をはっきりさせる

    の  脳を発達させる

    は  歯の病気を予防する

    が  がんを予防する

    いー  胃腸の働きを促進する

    ぜ  全身の体力向上、全力投球に有効 

           −すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2006年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より