いい土って何?団粒構造って何?

2016.02.12 Friday

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    【いい土って何?団粒構造って何?】

    美味しくて安全な農作物を育てようとするとき、最も重要なことはよく、土作りであると言われます。
    ではいい土とはどんな土なんでしょう?農学博士の西村 和雄 先生の著書「スローでたのしい有機農業コツの科学」によりますと、良い土には5つの条件があるそうで、まず「肥沃な土」でないといけないそうです。
     では、肥沃な土ってどんな土なんでしょう?肥料がいっぱい入った土のこと?と思いがちですがどうやら違うようです。

     肥沃な土の条件とは・・・

    /紊呂韻良くて水もちが良い土
    黒っぽくてフカフカしていて、森の中の土のような匂いがする土
    M機物がたくさん含んでいる土
    ど続加遒少ない土
    ゼ綮誓の土

     この5つの条件は全て繋がっていてこれらがバランス良く備わっている土が肥沃で良い土になるんだそうです。

     そして、このような肥沃な土を作るキーポイントは、「団粒(だんりゅう)構造」。団粒構造の土とは、土の小さな粒が微生物のフンや粘液、分解された有機物などと一緒に互いにくっつきあってできた団子状の土のこと。この団子状の土のことを団粒と言うそうで、この塊には細い隙間だらけでできているので、雨が降って水が染み込んでその隙間に水を溜め込むんですね。しかし、この団粒化した外側は普通の隙間なので、水は下へと流れていき、水がたまることはありません。つまり、団粒の中の細い隙間に水を溜め込み、団子と団子の間の隙間の水は流れるので、「水はけが良くて、水もちが良い最高の土」になるというわけです。

     これに対して、「水はけが悪く、乾燥しやすい土」があります。その状態を「単粒構造の土」と言うのだそうです。下図の右側の絵のような状態ですね。団子になっていない土の粒がぎっしり詰まっている状態の土なので、隙間がなく水はけが悪いのに、小さな隙間がないため保水性もなく乾きやすいという、野菜が育ちにくい土のことです。


     土づくりの基本は、団粒構造を形成する事、作物の根がしっかりと張り、健全に生育が出来る土壌を作る事であり、単粒・細粒構造の土壌を団粒構造の土壌へ作り変える事なんですね。
     肥沃な土の中には、微生物、昆虫、ミミズ等のたくさんの生き物が棲み、人間が耕さなくてもいつも土を耕してくれています。そして、昆虫やミミズ等の小動物の分泌物、作物の根から排出される分泌物や、微生物からの分泌物、カビの菌糸などが土の粒子を団子状に結びつけて、団粒にするのです。一方、土づくりを怠り化学肥料を多用してしまうと、もともと火山性の酸性土壌だった日本の田畑を更に酸性化させてしまい作物の育ちにくい土壌になってしまいます。団粒構造を意識して春から家庭菜園で美味しい野菜作りに挑戦してみませんか。