現代人はカロリーオーバーでミネラル不足?

2016.02.12 Friday

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    現代に生きる私たちは、食物が豊富な時代なのに、ミネラルは確実に不足していると言われ続けています。ミネラルは、体の中では作られないため、食事から摂取する必要があります。ミネラルは単体で摂取しても、体内で有効に活用されにくいため、複数のミネラルをバランス良く摂取しなくてはなりません。
    ミネラルが不足すると・・・
    「骨がもろくなる」カルシウム不足で骨が弱くなり、骨折や骨粗鬆症の心配
    「むくみやすくなる」カリウムとナトリウムのバランスが崩れるため。
    「肌荒れや冷え」亜鉛・マグネシウムなどが不足し、血行不良が起こるため。
    「髪が抜ける・薄くなる、爪が弱くなる」髪や爪はたんぱく質の他、ミネラルがたくさん凝縮されて出来ているため。
    「貧血やめまいがする」鉄分や亜鉛の不足。
    「精神的に不安定になる」カルシウムや亜鉛、銅などが不足すると神経の働きを保てず、
    バランスが悪くなる。

    「生理不順や生理痛がツライ」ヨウ素やセレン、亜鉛などはホルモンを司る甲状腺に
    関係するため。


    ではなぜ現代ではミネラルが不足しがちになるのでしょうか?
    ●原因その1.天然塩の塩田が無くなったことで、食事もミネラル不足に!?
     イオン交換膜による精製塩の流通で、毎日の食事が微量ミネラル不足になってしまっています。海水を蒸発させて塩を作っていた頃は、日々の食卓に出るお漬物やお味噌汁などに、1日に必要な微量ミネラルが十分含まれていました。海水に含まれる微量ミネラルがそのまま塩に凝縮され、それが料理に使われていたからです。
    ところが、昭和
    47年から、塩の製造方法が、従来の塩田から天候に左右されにくいイオン交換膜製塩法に変更されました。この方法で作られた塩は、海水中に含まれているマグネシウムやカルシウムなどの微量ミネラルが除去されてしまいます。塩は1905年から平成9年まで専売制だったため、日本国内に流通する塩は、一気に微量ミネラル不足になったのです。
     イオン交換膜製塩法を採用したのは、日本が世界で最初で、現在でも日本と韓国くらいしかないそうです。専売制が廃止された現在では、さまざまな会社から、独自の濃縮法や煮詰め方により個性のある塩がたくさん発売されています。また、海外のユニークな塩も簡単に手に入るようになりましたが、日本国内の主流はまだまだ精製塩のようです。 長期に渡るミネラル不足によって、高血圧や糖尿病、アトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなど、昔はさほど多くなかった病気が急増しています。これらの現代病と呼ばれる疾患を予防するためにも、不足している微量ミネラルをバランス良く摂取する必要がありそうです。

    ●原因その2.化学肥料の使用や連作により、土壌も野菜もミネラル不足に
     日本の土地は、海外に比べてもともとミネラルが少ないと言われています。 ミネラルウォーターをみても、海外のものは豊富なミネラル分を含んでいますが、日本のものはかなり少なく、わざわざミネラル分を加えているものもあるくらいです。これに加え、度重なる化学肥料や農薬の使用によって土のミネラルバランスが崩れているため、野菜や穀物自体に含まれるミネラル量も昔に比べて減少してしまっているのです。

    ●原因その3.加工食品や精製された食品でミネラルバランスが崩壊
     現代人のミネラル不足の原因として、見逃せないのが急激な食生活の変化です。現代の食物は昔に比べてミネラルが減っていることはお分かりいただけたと思いますが、ただでさえ少ないミネラルを、加工・精製することでさらに少なくしてしまっているのです。
    例えば米、小麦、砂糖などの食品は、精製が進むほどミネラルは失われていきます。より食べやすく、よりおいしいものを、と食品を精製すればするほど、ミネラル量は減少してしまうのです。加えて、インスタント食品やレトルト食品などの加工食品では、工程が増える分、さらにミネラル量は減少します。それだけではなく、これらの食品には保存料や色素、旨味調味料や発色剤などの多種類の添加物が使用されており、ナトリウム分も過多になっています。

     また、多くの清涼飲料水や加工食品には、添加物として「リン酸塩」が加えられています。リンもミネラルですが、ナトリウム同様、過剰摂取が問題になっている栄養素で、摂り過ぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまいます。
    カルシウムとリンは
    11の割合で摂るのが望ましいのですが、現代の食事はリンの摂取量が多く、カルシウムの摂取量が追いついていない場合がほとんどです。